準備期間について

 この事業は申請すればすぐに始められるわけではありません。
 準備や行政機関での処理に極めて時間がかかるので、余裕を持って申請準備に入ることが肝要です。

 では、ポイントを挙げていきましょう。

 1.利用業者との事前折衝

 必要書類に関しては後述しますが、利用する業者との間で契約書を結んでその写しを提出しなければなりません。(船は見積もりでOK)
 そのため、提携する業者を見つけてその交渉を事前に行っておかないと、そこに時間を取られてしまいます。

 2.団体への加入手続

 利用運送に関しては、それをサポートする団体(一般社団法人)があります。
 特に第二種外航では、JIFFA(日本フレイトフォワーダーズ協会)に加入してそこの約款を使わせてもらわないと、自社で約款を作らなければならなくなり、非常に手間がかかります。
 この加入には正会員2名の推薦が必要なので、まずはこの推薦者を探すところから始める必要があります。(JIFFAは推薦者の紹介をしてくれません)
 審査には1ヶ月前後かかりますが、後出し(JIFFA加入申請中なので、完成したら提出します)も可能なので、最低限事前審査の準備だけはしておきましょう。
 なお、当事務所でも書類取り寄せや申請などの代行も併せて承っております。

 3.標準処理期間

 許認可には「行政機関が許認可を下ろすかどうかを審査して、それを決定する期間」というものがありまして、これを「標準処理期間」といいます。
 つまり、申請を出した後はすぐにOKが出るのではなく、ある程度の時間を経てから答えが出るわけです。
 一般的に第一種貨物利用運送の標準処理期間は「2~3ヶ月」、第二種貨物利用運送の標準処理期間は「3~4ヶ月」です。
 考えている方々は、タイムラグを考慮して準備を開始しましょう。

 当事務所ではスケジュールのご相談も承ります。
 限られた時間をしっかりとコントロールして、スムーズな申請を行いましょう。