先日発表された日本自動車輸入組合のまとめで輸入車のシェアが8%まで回復したというニュースがありました。
リーマンショックで2010年段階には5%近くまで落ち込んでいたようです。
思い返せばモーターショーも出展企業が減少してましたからね。
…今でも完全に戻ってはいませんが。
ここにきて欧州車の勢いが戻ってきたのは、ニュースにもありましたが魅力ある小型車の発売です。
フォルクスワーゲンの新型ゴルフやアップ、メルセデスの新型Aクラスなど、日本のコンパクトよりも上質な小型車が相次いで登場しています。
輸入車ですから、国産と比べると確かに割高ではありますが、内装の質感にこだわっていたり、走りの楽しさに特化していたりと高いクオリティがあります。
以前であれば輸入車は壊れやすい、部品調達に時間がかかり過ぎるなど言われましたが、間違いなく質は上がっているとみていいでしょう。(それでも大きな部品の調達に時間がかかることは否定できませんが)
どうも日本の車作りは廉価なものか、高級なものかの二極化が進んでいていけません。
しかも、行きつく先はどちらもエコ。
多彩な車の個性はどこへ行ってしまったのでしょうか。
これでは、多少経済的に余裕がある人は輸入車の方に魅力を感じてしまうでしょう。
国産メーカーはこれに危機感をもっていただきたいと思います。
日本にもこんな面白いものがある。
かつて世界を震撼させた日本の車作りをもう一度思い出してほしいです。
自動車好きだけでなく、誰からも「乗ってみたい」と思われるようなものを。
それが自動車の未来であるように私は信じています。