自動車関連

 往年のヒット曲じゃありません。
 車のガラスが曇ったまま走行して事故を起こすケースが今年に入って相次いでいるそうです。
 統計によると、人身事故の件数が減る中でガラスの曇りによる視界不良で事故を起こした件数はこの10年横ばいだそうで、危険な行為であることを意味しています。

 冬場の朝は冷え込みで凍結や曇りが起こりやすく、通勤などで急いでいると「時間gないので、多少の曇りなら…」と思いがちです。
 ですが、視界に入りづらい子供も多い朝にですから、急いでいたりするといつもよりも発見が遅くなったりするものです。
 事故を起こしてしまっては、遅刻どころの問題ではなくなってしまいます。

 必ず曇りを取ってから出発しましょう。
 相当の寒冷地でなければデフロスターを使えば数分で取れます。
 また、その時間すらもったいないと思う方は、カバーをかけるか、あるいはフロントガラスの撥水コートを施しましょう。
 その後のことを考えれば安いはずです。

 今日の話題はこないだお客様(中古車センター)に行った時のことです。
 案件も終わり、帰ろうとしていたら、1人の男性が商品車を見ていました。
 中古車センターですから、駐車場の近くにも商品者が置いてあります。
 そこで私が見たのは信じられない光景でした。

 なんと、その男性は煙草を手に持ったまま車を見ていたのです。
 外観だけ見ていただけならともかく、そのままバックドアを開けて中を見ていました。
 煙草は外に出ていたことは出ていましたが、そういう問題ではありません。

 中古車センターにおける展示車は商品そのものです。
 万が一自動車の中に灰を落として内装を焦げ付かせてしまったらどう責任を取るのでしょうか。
 修復代金をきちんと払えるでしょうか。
 また、別のお客さんが煙草の臭いを気にして、車を買わなくなったという事態が起きたら?

 もう少し、展示車に対する認識を高めてほしいものです。
 自身が「この車を必ず買う」という気持ちを持っているならともかく、まだ選んでいる段階で「商品に傷をつける危険のある行為」をするのはやめていただきたいです。
 今後のセンターとのお付き合いを考えても、わざわざマイナスからスタートさせる必要はありません。
 お互いに気持ちよく、自動車を通じてのお付き合いをしていただきたいと思います。

 昨日のことですが日産自動車から8月発売予定の新型セレナのお披露目がなされました。
 日産を代表するミニバンのひとつで、新型は5代目となります。
 広々としたスペースと乗り心地の良さ、5ナンバーミニバンで初めて両側スライドドアを採用したことでも知られている人気車種です。
 そんなセレナの新型には自動運転システムの初歩的なシステムとして、「プロパイロット」という装備が搭載されます。
 これは高速道路での単一車線における、定速巡行及び渋滞時に限られるものの、アクセル、ブレーキ、ハンドリングを自動的に制御するもので、ドライバーへの負担を大きく減らしてくれるそうです。
 まだアシストの域を出ませんが、世界初ともいえる「自動運転技術」が国内の量産車に搭載されることは画期的ではあります。

 とはいえ、テスラでの事故でもご存知かと思いますが、事故を100%回避できるわけではありませんし、あくまで運転手の意識はしっかりと持っていなければなりません。
 過信は禁物。
 自動化によって、運転手の意識まで低下させたくはないものですね。

 最近、本当によく見るんです。
 交通事故の現場を。
 先日は事故の瞬間を目撃してしまいました。

 細い道から右に飛び出した原付が、道路を進んでいた軽自動車に接触した現場です。
 幸い軽自動車が赤信号で止まる寸前のスピードだったため、原付の運転手にはケガはなさそうでしたが、一歩間違えば大惨事です。
 明らかに原付の安全確認不足でした。

 事務所の近くではやはり原付が軽バンと衝突した事故があり、その衝突の激しさを物語っていました。

 原付に限りませんが、初動が早い乗り物はいきなり動ける分だけ、他の乗り物がついていけない時があります。
 急な車線変更や飛び出し、こういった軽率な行動が自らの命を危険にさらすことになるのです。

 どうか原付に乗る方は慎重な運転を心がけてください。
 乗り物は替えがききますが、身体と命は1つしかないのですから。

 国土交通省が交通事故の削減を目指し、審議会が報告書を上げました。
 事故が起きた時のダメージを軽減するための技術だけでなく、オートライトや自動ブレーキなどの予防技術の拡充を提言しています。
 交通事故というものはゼロにすることはできません。
 ですが、心がけによって減らすことはできます。

 確かに技術は大事です。
 しかし、そんな先進技術も使うのは人間です。
 使い方を誤ったりしては、何の意味もありません。

 まずは運転者や歩行者ができる限り事故を起こさないように考えていくことが肝要です。
 交通ルールや法を守ることによって、どれだけの事故が減らせるか分かりません。
 もちろん、時間にがんじがらめになっている今の社会にも大いに問題があります。
 一気にとはできませんが、労働環境にゆとりを持たせていかなければ、この問題は解決しないでしょう。

 技術の進歩によって、使ってる人間が慢心するようじゃいけません。

 最近は落ち着いていますが、2年ほど前まではレギュラーが150円/L前後まで高騰していた時期がありました。
 自動車は便利なものですが燃料がなければ走りません。
 いくら低燃費でも、電気自動車や燃料電池車でない限りはガソリンがゼロでは使えないのです。

 ちなみにガソリンですが、時々1Lあたり1円の違いだけで遠くのガソリンスタンドへ入れに行くという話を聞きますが、はっきり言って効率が非常に悪いのでお勧めしません。
 その時間をもっと自分のために有効に使いましょう。
 3円以上違うのなら話は別ですが。

 ガソリン代を安定してお得に入れる方法は、近くで最安値のところを探し、そこでガソリン専用のクレジットカードを作ることです。
 現金と比較すると常に4~5円安く、ポイントが貯まってさらにお得になることもあります。
 クレジットカードを複数持ちたくない場合は、最低限現金会員になっておきましょう。
 これだけでも2~3円違います。

 旅先でも使えるよう、どこにどの会社のガソリンスタンドがあるか調べておきましょう。
 旅行の計画と一緒に立てるプランなので、決して無駄にはならないと思いますよ。

 そろそろ夏の賞与の時期になりました。
 すでに6月支給の方はもうお手元でしょうか。
 私ら自営には無縁のものではありますが。(笑)

 以前ほどは多くはなくなりましたが、自動車をボーナス払い込みのクレジットで購入するという方も見かけます。
 このボーナス併用クレジットには、「アドオンか実質か」と「固定か上乗せか」の大きく分けて4つに分けられます。
 現在、国内ディーラーでは「実質年率固定方式」を取っていることが多いです。

 この方式、「実質年率」「ボーナス固定」の2つを合わせたものです。
 「実質年率」というのは、支払いをした後の残高に利率をかけていくという方式で、残債が減れば減るほど金利として払う手数料が安くなっていきます。
 また、「ボーナス固定」とはボーナス月には設定した金額のみを支払うというもの。

 ちなみに逆はといいますと、「アドオン方式」というのは最初の金額に利率をかけて手数料を決めてしまうもの。
 「上乗せ」は、月々の金額とは別にボーナス月には設定した金額を払うというものです。

 実質年率のメリットは、支払いが進むほど手数料が下がっていくため、アドオン方式に比べて手数料が安いことです。
 これをうまく利用すると、手数料を大きく下げることができます。
 それは、初回をボーナス払いにしてしまうことです。
 初回ボーナスで大きめの支払いをしておくと、その分の残債が減るので手数料をかなり軽減できるのです。
 ボーナス払いは年に2回なので、早いうちからボーナスで残債を減らしておくとかなり得ですよ。

 なお、アドオン方式では使えないのでご注意ください。

 先日ですが消費税の10%への引き上げが2年半延期されました。
 これにより、増税に伴う施策が一度すべて白紙となります。
 自動車関連では、取得税の廃止と環境税の新設(それでも若干取得税よりは安い)です。
 また、自動車税の減税も検討されていました。

 エコカー減税も現在のところ今年度いっぱいの予定になっています。
 これがなくなれば、新車の販売もさらに厳しくなるでしょう。
 継続の可能性も高いですが、エコカーの範囲を狭められる恐れもあります。

 自動車は非常に税金のかかるものです。
 取得税、重量税、自動車税、消費税、揮発油税…、何重取りになっているのか分かりません。
 また、自動車保険や駐車場代、整備費なども馬鹿になりません。
 この過剰な負担が「若者の車離れ」なるものを生み出しているといいます。
 趣味の多様化や景気の悪化による給料の低下、また重労働による余暇の減少も拍車をかけています。

 しかし、そもそもは自動車に若者が興味を持たなくなったのが原因ではないかと思っています。
 エコカー減税などでテンプレ化した車では、アピールするところが燃費と安全技術くらいしかないのです。
 多くの車種があった頃は、燃費、走り、快適性などそれぞれの車にそれぞれの良さがありました。
 しかし、今は多くのものを車に求め過ぎた影響もあって、それも同じに見えてしまうのです。
 加えて、かつての車に比べると装備が多くなったこともあって価格が高騰してしまっています。
 軽自動車ですら、それなりの新車を買おうとしたら150万円くらいかかってしまいます。
 これではなかなか手が出せません。

 一方、中古車であれば車種も豊富で価格もお手頃なものが多いので、若者にも手が出しやすいのですが、ここでネックになってくるのが「重課税」。
 これは新車登録年から一定の年数が経過すると、自動車税や重量税が上がってしまうというもの。
 環境対策という名目ではありますが、エコカー減税とほぼ同じ時期に始まっており、新車を売るためのメーカーと政府の思惑が見えます。
 いくら初期投資が安くても、税金がどんどん上がっていってしまうのではどうしても敬遠しがちになります。
 これが実情なのです。

 若いうちから新車に乗れるならそれに越したことはありませんが、我々の親の世代でも最初の車は中古車だったケースが多々あります。
 にもかかわらず、どうして今の若者に新車が乗れましょうか。
 まずはお手頃な中古車で車そのものに魅力を感じてもらい、そして興味を持ってもらうことが今の「若者の車離れ」対策に必要なのではないでしょうか。
 もちろん、今売らなければならないというメーカー側の意図も分かります。
 しかし、「目先のこと」しか考えず、未来のユーザーをないがしろにしてさらなる泥沼に嵌るのとどちらがマシでしょうか。

 今後のことを考えるなら、重課税を撤廃してもっと若者に中古車を買ってもらう働きかけをするべきです。
 ユーザーを育てていくのも、メーカーの大事な使命です。
 そうすれば、保有人口も少しずつ戻ってくるでしょう。
 修理や新車への乗り換えだって増えるはずです。

 これからもために、メーカーや国交省は真剣に考えていただきたいものです。
 自動車業界は日本の根幹であることに変わりはないのですから。

 先月末が自動車税の納付期限でしたが、皆様は納めましたか?
 自動車税を払わないと、車検が受けられません。
 必ず納めましょう。

 この自動車税を納めると、領収書として半券がもらえますがこれを「納税証明書」といいまして、昨年度までは一緒に車検の際に提出していました。
 そう昨年度までは。
 今年度からは電子化されたので、オンラインで納税状況が確認できるのでわざわざ納税証明書を添付する必要がなくなったのです。
 非常に便利なシステムになったのですが、難点がひとつ。
 納税がリアルタイム更新になっていないので、納税直後だとまだオンラインに反映されていないことがあるのです。
 おおよそ1週間程度のラグがあるらしいとか。

 そんなわけで、納税証明は従来通り車検証入れの中に保管しておきましょう。
 万全に越したことはないですよ。

 この話は前回で終わりにしようと思ったのですが、本日のお昼に「スズキまで燃費データの測定を法令外のルールで行っていた」というニュースが飛び込んできたので、ちょっと続きます。
 何と言いますか、呆れました。
 メーカーのモラルもそうですが、監督官庁である国交省の甘さにもです。
 問題が起きなければチェックを呼び掛けていないということもありますし、それ以上に本当に届出がされたときに確認していたのかという点まで疑問です。

 前々回でもお話ししましたが、ここまで燃費競争になってしまったのはひとえにエコカー減税が理由です。
 燃費基準さえクリアできれば税金が安くなり、維持費も安くなります。
 それを何とか口実に財布の紐を握る奥さんを説得してもらおうと、メーカーは考えていました。

 ですが、このようなことが起きてしまったら逆効果です。
 奥さんだけでなく、本人もメーカーへの信頼をなくしてしまいます。

 もはや燃費神話は崩れたといっても過言ではないと思います。
 本当の意味での「エコ」へ、業界全体で舵を切らなければなりません。
 買うより直して長く使う方が断然「エコ」なのです。
 経年による重課税を廃止し、逆に安くするなどの方策も必要になるでしょう。
 そうすれば、中古車でもまた需要が増え、二の足を踏んでいた旧車好きや若者が自動車購入に踏み出せるかもしれません。
 本体だけではなく、修理の際に性能のいい部品に交換することでエコを推進する方法もいいでしょう。
 ただの数字にとらわれない「エコ」が自動車業界にも求められているのではないでしょうか。
 これは、国の重要産業だからという理由で優遇され続けてきた自動車業界への警鐘ではないかと考えています。

 今後を考える上で、自動車業界の方々には真剣に検討していただきたいと思います。