その他特約について

 自動車保険には前項に挙げた基本補償のほかに、いくつかの特約があります。
 以下、その一例となります。

 弁護士費用特約

 もらい事故に遭った場合、相手方との交渉は基本的に自分で行う必要があります。
 しかし、一般の方が知識も豊富な相手保険会社と対等に話すことは非常に難しいことです。
 そういった場合は専門家に相談するなどして、解決策を探るのが一番の方法。
 ですが、専門家への相談や依頼はそれなりの費用が必要です。
 そこでその費用の一部を負担してもらえる特約がこちらになります。
 ただし、負担費用は50万円前後のものが多いので過信は禁物です。

 他車運転特約

 借りた自動車で起こしてしまった事故に対して、自分の保険を利用して補償ができる特約です。
 基本的には自分の保険の範囲での補償になるので、自身が車両保険に加入してなければ車両保険で借りた車を直すようなことはできません。
 現在では自動的に付帯されているケースが増えています。

 積載動産補償特約

 事故を起こした際、車内に載せていた物に損害が生じることがあります。
 趣味に使うカメラや釣り竿、ゴルフクラブなどがそれに当たります。
 その損害に対して、ある一定の免責額(つまり実費)を負担することによって残り全額を補償する特約がこれです。
 なお、日用品関係なのであまりにも高額な商品は賄いきれません。
 注意しましょう。

 ファミリーバイク特約

 ファミリーバイクというのはいわゆる原動機付自転車(125cc以下のスクーター)のことです。
 原付にも自賠責加入が義務付けられていますが、通常の自転車以上にスピードが出ますので事故が起きた際は四輪車同様に自賠責のみではカバーしきれないことがあります。
 原付用の任意保険もありますが、この特約を利用すれば原付用保険のおよそ3分の1程度の保険料でしっかりとした補償を受けることができます。
 原付を併用している方はこちらも考えましょう。

 この他にも、保険会社によって特約が用意されています。
 自身の使い方と予算によって、プランを検討しましょう。