ボディサイズから車を選ぶ

 ここからは最初の「基準」で考えた際にどういった車が合うのか…ということをボディサイズから紹介していきます。

1.軽自動車

 日本の自動車では最も小さなクラスカテゴリとなります。
 総排気量660cc以下、全長340cm以下、全幅148cm以下、全高200cm以下、定員4名以下、貨物積載量350kg以下の全ての条件を満たしているものをいいます。(どれかひとつを上回ると普通車扱いになる)
 かつては買い物用や仕事用の車としての使われ方が主流でしたが、平成10年の規格変更によって安全性能や広さなどの利便性が大きく向上し、エコカーブームもあって現在ではメインカーとしても多く使われています。

 長所としては燃費の良さや軽自動車税の優遇などもあって維持費が極めて安いこと、小さいので運転しやすいことが挙げられます。
 一方、短所としては4人以上の乗車ができないこと、高速走行では非力のうえに却って燃費が悪化するので長距離には向かないことが挙げられます。
 また、どうしてもコストダウンの影響を受けやすいので普通車に比べると耐久性に劣るうえに、中古車相場が高くなりやすいという欠点もあります。

★こんな方におススメ!★

○ 運転免許を取って間もない方
○ 街乗りとしてのセカンドカーを検討してる方
○ すでに遠乗りをしなくなったお年寄りの方

2.コンパクトカー

 かつては日本の車の大半を占め、サイズが大型化する現在でも人気を誇る「5ナンバー車」のことです。
 基準がこちらもありまして、排気量が2000cc未満、全長が470cm未満、全幅が170cm未満、全高が200cm未満の全てを満たす車をいいます。
 「5ナンバー」と言われている理由はナンバープレートに書いてある陸運支局の横にある数字の先頭が5だからです。(ちなみにこのサイズは7もそうなのですが、7ナンバーとは言いません)
 ただし、近年は室内を広くするために全幅を170cm以上にしているものも多く、「コンパクト」が必ずしも5ナンバーであるとは限りません。

 軽に比べて力もあり、燃費や取り回しも遜色ないのが最大の長所です。
 5人乗りの車両がほとんどで、サイズをフルに使っているものはスペースにも余裕があり、長距離にも耐えられます。
 値下がりも早めで高年式で安い車が多く流れていることも中古車としては魅力的。
 短所は軽に比べると維持費の違いが顕著なので、あまり得した気にならなくなることでしょうか。

★こんな方におススメ!★

○ 免許を取ったばかりの方
○ 子供が2人以下の家族
○ 旅行好きだけど、燃費が気になる方

3.ミドルカー

 5ナンバー規格を上回ったものを「3ナンバー」といい、その中でも排気量2500ccクラスまでのものを通称でミドルカーと呼ばれています。
 ちなみに3ナンバーになると自動車税が上がるという話をよく聞きますが、それは正しい見解ではなく、あくまで「排気量が3ナンバー規格(2000cc)を上回った時」に限ります。

 パワーはもちろんボディサイズに余裕があり、長距離でも快適に過ごせることが最大の魅力です。
 燃費もさほど悪くなく、そこそこの高級感が味わえる上に、価格も下がりやすくお手頃価格に収めることも可能です。
 短所としてはこのクラスになると取り回しが一気に悪くなることに加え、凝った外装が多いので見切りが悪く、初心者には向かないことです。

★こんな方におススメ!★

○ 遠乗りが多い方
○ 二世帯で出かける機会の多い方
○ 独身でちょっとした高級感を味わいたい方

4.アッパーミドルカー

 ミドルクラスの車を上回るものはアッパーミドルカーと呼ばれ、排気量3000cc以上が目安とされます。(この通称は便宜上なので、ひとつの目安としてください)

 ハイパワーで室内も最大クラス、乗り心地も抜群で高級感にも溢れ、上級車としては申し分ない快適性を味わうことができます。
 ミドル以上に値下がりが大きいので、購入時はお買い得な面も。
 短所は高額な維持費で、3000cc以上になると自動車税が5万を超えます。ガソリンにしてもハイオク仕様が多く、燃費も決してよくありません。
 電動式の上級装備が多いために不具合も少なくないので、選ぶ際は慎重を期する方がいいでしょう。

★こんな方におススメ!★

○ とにかく高級感を味わいたい方
○ 大勢で出かける機会が多い方
○ 車にステータスを感じたい方

 続いて、次項では今度はボディタイプから車を見てみましょう。