自動車保険

 自動車保険のオプションの中で、最近ポピュラーになりつつある「弁護士特約」。
 事故の際の示談交渉を弁護士に依頼した際、一部の報酬を負担してくれるというもの。
 ほとんどの保険会社で上限300万円と、かなりの部分をカバーしてくれます。
 特約のみであれば使っても等級が上がることもありません。
 便利な特約なのですが、保険会社が合意しないと使えないのでその点で使いづらさがあります。

 ちなみにこの弁護士特約が一番威力を発揮するのは相手が無保険だった時です。
 上記で保険会社の合意がないと使えないとしたのは、保険会社同士で弁護士を雇うという事態を避けるためです。
 無保険であれば、その点は心配ないので合意をもらえることが多いとされています。

 私の知人で無保険車に追突をされた際もかなり助かったという話を聞きました。
 最近は無保険で無謀な運転をしてくる悪質なドライバーも多く、油断できません。

 保険料そのものは微々たるものなので、つけておくと安心ですよ。

 昨日付で損保ジャパンと日本興亜が合併して、「損保ジャパン日本興亜」が誕生しました。
 これにより、東京海上日動火災を抜いて国内トップに躍り出ました。
 「お客様評価日本一」を原動力に世界に通用する保険会社を目指すそうです。

 保険会社というサービス業の性質上、当然ながらお客様の評価を上げる必要はあります。
 これはどこも同じ話で、通販型の保険会社もネット評価でのナンバーワンを謳っているようなところもあります。

 しかし、保険の性質を語る際にもうひとつ大事なことがあります。
 「保険は相手がいること」です。
 相手方への対応が不誠実であれば、マイナスにしかなりません。
 ネットが普及している今、対応の悪さが拡散されれば「未来の顧客」を大量に失いかねないのです。
 その点を踏まえて、「世界一の保険会社」を目指してほしいものですね。