オプション
近い価格で似たような車種でも、装備やオプションが多い方がお得感を感じるものです。
「用途」で考えた結果として、どういったものが必要なのか見えてくると思います。
では、見ていくポイントを確認してみましょう。
1.各グレードの装備を確認しよう
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同じ車種でもグレードによって装備が大幅に違ってくるものもあります。
比較的多いのが「オートエアコン」「スマートキー」「アルミホイール」「ディスチャージヘッドランプ」などです。
これらのうち、アルミホイールを除くと「後付けできないもの」がほとんどです。
絶対不可欠なものではないですが、「欲しい」と思う装備があれば、標準装備されているグレードか、メーカーオプションで装備されているものを予めチェックしておきましょう。
ちなみに一部車種を除けば、中古車のグレード格差は新車のそれと比べて大きく縮まっているケースがほとんどなので、上級グレードを狙ってみるのもいいかもしれません。
ちなみに、モデル末期になると装備が充実した特別仕様車が登場していることも多々あるので、それもチェックしておくといいですよ。
2.ナビゲーションは状態を見よう
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最近はナビゲーションが最初から装備されている車も多く、中古車市場でも「ナビ付き」の文言がよく登場するようになりました。
ナビ付きの方がもちろんいいわけですが、内容を確認しないと「こんなはずでは…」ということになりかねません。
ポイントは「メディア」「年式」「地図のバージョン」の3つです。
メディアというのはいわゆる中身のことで、「DVD」「HDD」「SDD」などがこれに当たります。
DVDナビはバージョンアップが簡単で安価であるというメリットの一方、他に比べるとやや遅く、ミュージックサーバーがないなどのデメリットがあります。
HDDナビはミュージックサーバーなどが使えて読み込みも早いというメリットの一方、やや価格が高く、古い方だとバージョンアップに手間がかかるというデメリットがあります。
SDDナビは大きなデメリットがないのですが、メーカーオプションとして設定されているものがほとんどないという現状があります。
年式については言うまでもありません。
長く使っていれば機械にも何らかの支障が出ている可能性があります。
そして地図のバージョン。
先ほどバージョンアップについて少し触れましたが、ナビに入っている地図は勝手に更新されることはありません。
あくまでオーナーの手で更新してあげないと、延々と古い地図の上をマーカーが走り回ることになるのです。
よくあるのが、新しくできた高速道路を走っているのに、ナビ上では山の中を通過しているような話です。
これは実際に見に行けば分かるので、確認しておきましょう。
あまりにも古いバージョンが入っていれば、更新を交渉材料に入れることも視野に入れないといけないからです。(加えて、DVDナビは少なくなってきているので、生産中止になっていることもあり得ます)
3.生産中止オプションに気をつけよう
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中古車であっても、純正ディーラーオプションを付けることは可能です。
お店にカタログも置いてあるので、ディーラーオプションで好みのものがあったり、付ければ理想のものになると思った場合は交渉材料も念頭に入れて付けてもらうとベターです。
ですが、年数が経過しすぎてしまったり、新車販売時にあまり売れていなかったオプションパーツは在庫切れになってしまっているケースがままあります。
受注生産で対応可能だったり、代替品が存在する場合もありますが、完全に生産中止になっていた場合はどうにもなりません。
事前に調べてもらうのもいいですし、逆に在庫がなかった場合の条件を確認しておくのもいいかもしれません。
4.オプションの劣化に気をつけよう
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これは読んで字のごとくです。
外装パーツや内装パーツの劣化や、機械オプションの故障といった事態は中古車には起きうる話。
ディーラーオプションは3年でほぼ全ての保証が切れます。(ただし、部品によっては1年や2年というものもあるので注意)
また、社外部品などはそのメーカーの保証期間(これも1~3年が多い)が切れてしまうと中古車保証すら受けられないこともありえます。
せっかく購入したのに、オプションが壊れてて保証もきかない…なんてことになったら、車を手に入れた喜びも半減してしまいます。
動作確認はもちろん、傷や汚れ、変色といったものも確認しておきましょう。
特に装着から3年以上経過していると思われる場合は必須といってもいいでしょう。
5.グレード限定オプションに気をつけよう
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ディーラーオプションには時々「グレード限定」というものが存在します。
「このグレードには標準だけど、他のグレードにはメーカーオプションでも装着できません」というような装備に対して設定されるオプションのことです。
他にも外装パーツなどにおいて、標準仕様の車に純正エアロパーツを付けたい…というような要望もあるようですが、これも最近は難しくなっています。
以前はある程度の融通がきいたと言われていますが、最近はオプションの発注の際にコンピューターに車体番号や形式を入力しなければいけない方式になっており、対応したグレードでない限りエラーが出てしまうような仕様になってきているそうなのです。
なので、グレード違いのオプションを装着させることは難しいということを覚えておきましょう。
6.本当に必要なオプションか見極めよう
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最後はこれに行きつくわけですが。
オプションというものは装備させると便利ですが、「壊れてしまう危険性のあるものを追加している」ということを忘れてはいけません。
自分の使用する中で取捨選択し、「これだけは」というものをチョイスしていきましょう。
そして、それでも「付けておきたい」というものを次に考えていくのがいいでしょう。
もちろん、予算とも相談しないといけませんよ。
以上のポイントを考えて、さらに絞り込みをかけていきます。