条件と保険料

 続いて、保険料の基準となる条件についてのお話です。
 保険料はプランだけで決まるわけではありません。
 前提となるものが数多くあるのです。

 年齢条件

 まずは年齢条件。
 四輪の免許は18歳から取得することができます。
 そこからいくつかの年齢層に刻んで、割引率を決めていきます。
 「全年齢担保」というタイプが全ての年齢の運転者をカバーできますが、言うまでもなく保険料は高くなります。
 なお、年齢が上がれば保険料が安くなるパターンがほとんどですが、保険会社によっては60歳を過ぎると再び上がるものもあるので注意しましょう。

 ちなみに、この年齢条件は「本人と同居の家族及び別居の未婚の子」のみが対象となります。
 最近になり、「臨時運転者特約」(緊急時に年齢条件に合致しない人間が運転しても、補償が下りる)というものが自動附帯されたためです。
 ただし、後述の運転者限定をしている場合は「臨時運転者特約」が適用されないので注意しましょう。

 運転者限定

 年齢ではなく、運転する人間の範囲を限定することで保険料を抑えるものです。
 「限定なし」「家族限定」「本人・配偶者限定」「本人限定」の4つに分かれています。(「本人限定」のない保険会社もあります)
 この限定を付けてしまうと、限定範囲以外の人間が乗ってしまって事故を起こしても補償は下りません。(運転手の方に他車運転特約がついていれば、それをもって相手方の補償とすることはできます)
 家族だけでなく、友人などと旅行に行くことが多い方は避けた方がいいでしょう。

 免許証

 免許証の色によって割引率を変えるシステムです。
 ブルーを基本として、ゴールドが割引、グリーンが割増(基本料金のところもあります)となります。

 使用用途

 自動車をどういった用途で用いるかでリスクの有無を判断し、割引率を決めていくものです。
 基本的には「日常・レジャー」「通勤・通学」「業務」の3種類に分かれていて、右へ行けば行くほど保険料は上がっていきます。
 なお、保険会社によっては走行距離で判断するところもあり、「年間3000km未満」からいくつかの段階で分けられています。
 使用用途を外れると、補償が下りないことがあるので注意が必要です。