HV車は万能か?

 プリウスの大ヒットからすでに10年が経過しようとしています。
 現在は自動車の主流となりつつあるハイブリッド車ですが、実際のところ何でもかんでもHVにすればいいというものではありません。
 HVの仕組みは皆さんもご存じのとおり、低速走行は電気モーターで動き、一定以上の速度になるとガソリンエンジンに切り替わるというもの。
 燃料消費の激しいストップアンドゴーをモーターで賄うために燃費が非常に良くなるのです。

 このHV最大のメリットが生かされるのはどういったシチュエーションかといいますと、「都市部の一般道を多用し、かつ走行距離が長い」こと。
 タクシーや営業車が最も向いてるんですよね。

 ロングドライブは高速道路での走行が多くなるために低速走行でのメリットが生かしきれず、距離をあまり乗らない人は初期価格の高さが災いして結果として高くつくことが多いです。
 また優遇税制には期限が決められているので、それが過ぎれば普通に自動車税を払うことになります。
 むしろコンパクトカーや軽を買った方がよかったというケースもちらほら見かけます。

 ハイブリッドは非常に経済的なメリットが大きいですが、そのメリットを生かしきれなければもったいないこと結果になることも少なくありません。
 自動車を選ぶ際は用途目的、頻度などの要素を考慮して決めましょう。