信用の問題ではなかろうか

 昨年末から大きな問題になっているエアバッグのリコール騒ぎ。
 国内のエアバッグのシェアの大半を占めているメーカーのものなので、日本中の自動車が危険を秘めたエアバッグを積んていることになります。
 万一の事故の際に搭乗者を守るエアバッグですが、この状態では守るどころかさらに危険なことを引き起こす可能性を持っています。
 ということで、一刻も早く修理しなければいけないのですが、国土交通省の発表によると1月末現在になっても未改修の対象車が99万台あるそうです。

 自動車ディーラーさんは対象のお客様をチェックして連絡を取ろうとしているようですが、なかなか連絡がつかないようでかなり苦悩してるそうです。
 ここまで時間がかかる原因はおそらくお客様の不信もあるのではないかと思ってしまいます。
 リコール隠しまでとはいいませんが、年末に騒がれる以前から事故は起きていたにもかかわらず大規模なリコールではなく範囲を狭めての申告を行い、アメリカにまで波及してようやく慌てて出したような印象を受けてしまうからです。
 加えて、年末の騒ぎでは部品の供給が追い付かず予約が取れない状況になっていたり、工場そのものがいっぱいで作業できなかったりということがあって、メーカーへの信用が落ちているのではないかと考えられます。

 とはいえ、未改修のままでは危険です。
 部品メーカーも含めて一丸となって、リコール対象車を1台も残さぬくらいの意気込みでこの問題に取り組んでいただきたいものです。

 車は機械ものである以上、不具合が起こらないなんてことはありません。
 起こった後の対応が最も大切なのです。