オイルチェックは冷機状態でやりましょう

 時々フルサービスのガソリンスタンドに行くと、エンジンルームの無料チェックを勧めてくるところがあります。
 ここで注意しておきたい点は、エンジンオイルの量についてです。
 汚れている場合は仕方ない(それでも、一緒にレベルゲージを見るなどして確認しましょう)ですが、「量が減っている」と言われた場合は補給や交換をすぐに考えないようにしましょう。
 エンジンが動いている間、オイルはエンジンの中を循環しており、それがオイルパン(オイルを貯めるところで、チェックはここの量を確認します)に戻ってくるまでに時間がかかるからです。
 ガソリンスタンドまで走る間にエンジンが暖まっているのですから、オイルパンのオイル量が減っているのは当たり前なのです。
 なので、エンジンオイルのチェックはエンジンが冷えた状態でやるのが基本です。
 補給したらオイルが溢れて大変なことになった…というトラブルが実際にあったものです。

 最近は整備士資格を持つスタッフも増えているのでこういったスタンドでのトラブルも減少傾向にありますが、スタンドもガソリンの売り上げだけではさすがに厳しいようで、経営側も色々なことを考えています。
 その中にはやはり強引なノルマを課すような人間もいるようで、とにかくガソリン以外の商品を売ることを勧めさせているとのこと。
 とはいえ、トラブルなどで信用が落ちたり、裁判沙汰などで賠償金を取られたりするようでは本末転倒です。

 運転する方はエンジンルームチェックを勧められて、オイルのことを言われたら少し考えて返答しましょう。