昨日のニュースで出てきた自動車の新税に関する案ですが、正直なところいい印象はありませんでした。
取得税を廃止する代わりに、燃費によって設定される数字によって税率が決まる税金を新設するという話です。
電気自動車や燃料電池車はゼロになるということですが、おそらく今後また調整されるのではないかと考えています。
エコカー税制が縮小されたこともあって、この「エコカーの税率ゼロ」がずっと続くとは思えません。
形式上、新車販売を落としたくない自動車メーカーとの妥協点であることは明らかです。
中古車に関するお仕事に多く関わっていることもあって思うのですが、中古車だって立派な「エコ」だと思うのです。
自動車の「再使用」によって、すぐに廃棄されることを防ぐ。
ものを長く、大切に使うことがエコであると小さいころから教えられてきた中で、なぜ「買い替えること」がエコになってしまうのでしょうか。
昔と違って、今は10年以上使えることが当たり前になっています。
むしろ修理部門を充実させ、高い技術力で資源を大事に使う方向にシフトできないものでしょうか。
販売サイドも過剰なノルマを課すのではなく、大事に使ってくれたユーザーにお礼をするくらいのことをいいのではないかと思うのです。
作ることと直すことを両面にして、しっかりと連携させればもっといいものになっていくでしょう。
名ばかりのエコではなく、経済活動と技術の強化、そして本当のエコを進めてほしいものです。
そうすれば、古いものに税金をかけていくやり方がおかしいと政府も考え直すではないかと思うのです。