さて、自動車購入術第2回目です。
これは特に中古車を選ぶ場合ですが、「必ず妥協点を作っておくこと」です。
質のいい車をできる限り安く買いたいという希望は消費者なら誰でも持っているものですが、100%満足のいくものを選ぶのは非常に大変です。
安ければ距離が少し多かったり、装備が少なかったりしますし、一方で上級装備のあるものは値段がどうしても高くなってしまいます。
もちろん、ここからが交渉というわけですが、前回もお話しした通り、大幅な値引き要求は相手の態度を硬化させる恐れもありますので、初対面の営業マンにすることはやめましょう。
ではどうすればいいのでしょうか。
それはこちらから妥協点を作り、代替案を出すのです。
たとえば、「引かなくていいから、これ付けてくれないかな?」や「引かなくていいから、タイヤ新品にできない?」など、「同額程度のサービス」を値引きの代わりに頼みます。
他にも付帯サービス(提携カードやJAF)の加入や提携クレジットを組んであげることで値引きを引き出してみたりすることもできます。
何でもかんでもこちらが得するという図式に持っていかず、ディーラーにも花を持たせることでサービスのハードルを下げていくことが交渉のコツです。
そのためには車の状態をよく見ておくことが重要です。
そうでないと、「妥協ポイント」を見極められないですからね。
また、予算をガチガチにせずに数万円の余裕を持って交渉に当たるといいでしょう。
そうしないと選択肢が狭まる上に、迷ってしまって別の人に買われていた…なんてこともありますので。
次はクロージングの時の注意点をお話しします。