前回の続きです。
その間に日産が三菱を傘下に収めることが発表されるなど動きが出ていますね。
この判断がどう出るかは様子を見守りたいと思います。
今回は三菱の補償案から始まった騒動について。
正直に申し上げて、この話は日本人のモラルが問われる問題です。
三菱は問題の発覚後、走行距離及びエコカー減税に対して相応の補償をするという発表をしました。
その後ですが、各地の整備工場に不審な電話がかかってきたそうなのです。
内容は「オッドメーターを増やしてくれ」「事故で動かないものでもいいので、解体前の当該車種があったら売ってほしい」というものでした。
メーターを戻してほしいという依頼はあっても、メーターを進めてほしいという依頼は前代未聞だそうです。
もちろん減らそうが増やそうが、メーター操作は不正になりますので、認証を取り消されてしまうことも考えられます。
電話の相手は三菱からの補償金を狙った「被害者ビジネス」を企んでいたというのです。
この話には正直呆れました。
いつから日本人のモラルはここまで下がってしまったのかと。
先ほども書きましたが、メーターを操作した工場は発覚すれば認証を取り消される恐れがあります。
「誰にも言いはしない」「半分利益渡すから」なんて虫のいい話をしても、信用に値するわけがありません。
仮に取り消しを受けたら、そのけしかけたユーザーは責任を取ってくれるのでしょうか。
いえ、絶対に取りはしないでしょう。
「自分だけよければ」の気持ちが、ルール違反によって他人に多大な損害を与えてしまうこともあるのです。
不祥事を起こした三菱のモラルもひどいものではありますが、こうした弱みに付け込むような行為をする人間のモラルはそれ以下だと思います。
楽をして儲けようなんて、そんな都合のいい話はありません。
また規制が増えるような真似は絶対にしないようにしましょう。
自分で自分の首を絞めることになりますよ。